あれは、とある夏の暑い日の出来事でした...
大学時代の同級生リキちゃん(仮名)は当時、下北沢に住んでいて学校のある相模大野まで車で通学していました。
夕方近くに授業を終えると、リキちゃんが最寄りの駅まで送ってくれると言うので、友達と共に近くの雑木林に面した道路に留めてあったリキちゃんの車に向かったのであります。
自分は助手席、友達は後部座席に乗り込み、リキちゃんは運転席へ。
猛暑日だったので、まずはクーラーのスイッチを全快に。
しばらく経って、車の中の温度も汗が引く位になった所で後部座席の友達が、
・『何か臭わない!?』
と、物語の始まりを告げる声をあげました。
・リキ『俺、鼻つまっててわかんないけど。』
…ん〜、確かに何か臭うかも。
・友達『クーラーの送風口から臭ってきてるっぽい。』
一旦車を止め、車の主であるリキちゃんと助手席の自分はクーラーの送風口付近を点検し始めます。辺りは次第に闇に包まれていきます…
・リキ『ここじゃないと思うけど…。でも確かに何か臭うな…。』
…鼻が詰まっているリキちゃんも感じる程、臭いは段々キツくなっていきます。にしても、全くもって原因不明なので、また車は走り出しました。
・友達『絶対、クーラーだって!!自分の車位ちゃんと掃除しとけよ!!』
・リキ『知らねーよ!この車、家族だって使うんだから!』
…乗せてもらっといてこう言う友達のキャラクターと、イジラれキャラのリキちゃんとで車内は和気藹々としていましたが、あまりの臭いの過激さも手伝って次第に険悪なムードが漂ってきます…
その時!
ふと自分の足元にただならぬ気配を感じ、そしていつもの自分の足よりも、ほんの数十グラム重くなっている様な違和感を感じたのであります…
「犬のふぐり」
…かの太閤・秀吉が初めて地球儀の中の日本を見た時に日本地図の印象を表した言葉で、それに憤怒し明・征伐に向かったと言われています。
その「ふぐり」が自分の足元に…まさか!まさかっ!!
自分の足は車に乗り込むにあたって、大量のふぐりサンを連れ込んでしまったみたいです。
…さて...
意を決し、リキちゃんに語りかけます。
・自分『…リキちゃん、いや藤原君。…最近どう?』
・リキ『は!?』
・自分『前からリキちゃんに言いたかったんだけど、これ見て。』
…自分の足元を指さします。
・リキ『ああ〜っ!!!!!!』
・友達『何、何??あぁ〜っ!!』
…それから近くのスタンドに立ち寄って自分はともかく、主のリキちゃん、あんだけ文句を言っていた友達も手伝ってくれて、3人で掃除し、事無きを得ました(大アリだけど)。君達、いい奴だね!!(涙)
そんな二人も今や所帯持ち。あの経験が必ずや、活きている事でしょう。
物理学科って学校でどんな事してたの??と聞いた方々へ...
こんな事してました(笑)!!
posted by 水木昌平 at 2008/03/20 20:44
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